シャリアピンソースの作り方|本格・簡単レシピと失敗しないコツ

シャリアピンソースの作り方|本格・簡単レシピと失敗しないコツ

外食で食べたシャリアピンステーキの味が忘れられなくて、「家でも作れないかな」と思ったことはありませんか。

シャリアピンソースは、玉ねぎの甘みとしょうゆの旨み、赤ワインのコクが重なった、和の風味が特徴のソースです。

この記事では、本格的な作り方と、赤ワインがなくても作れる手軽バージョンの2種類のレシピを紹介します。どちらも「なぜその工程が必要なのか」を説明し、初めて作る方でも失敗しにくい構成にしています。

また、よくある失敗(玉ねぎが苦くなる・焦げる)の対処法や、作り置きを活かしたアレンジレシピもあわせて紹介しています。

 

目次

 

シャリアピンソースとは

1936年、帝国ホテルで生まれた日本発祥のソースです。
すりおろした玉ねぎをバターで炒め、赤ワイン、醤油、砂糖、にんにくなどで煮込んで作られます。
玉ねぎに含まれる酵素の働きで、お肉をやわらかくする効果があります。

由来や歴史について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

お肉が柔らかくなる!?「シャリアピンソース」とは?特徴を解説

 

【本格版】帝国ホテル式シャリアピンソースの作り方

帝国ホテルのシャリアピンステーキをイメージした、赤ワインを使う本格レシピです。

一般的な家庭レシピとの最大の違いは、焼く前にお肉をすりおろし玉ねぎに漬け込む「マリネ工程」にあります。ソースを作るだけでも十分おいしいですが、このひと手間でお肉がより柔らかく仕上がります。

材料(2人分)と配合の目安

  • 赤ワイン 大さじ3 比率3
  • 醤油 大さじ2 比率2
  • みりん 大さじ2 比率2
  • 砂糖 大さじ1 比率1
  • 酢 大さじ1 比率1
  • 玉ねぎ(ソース用) 1個
  • バター 15g
  • マリネ用 すりおろし玉ねぎ 1/2個(任意)

この比率(赤ワイン3:みりん・醤油2:砂糖・酢1)を覚えておくと、量を増やすときにも迷いません。お好みで調整してください。

 

0.プロのマリネ工程とは|焼く前に漬け込む理由

ステーキを焼く前に、マリネ用のすりおろし玉ねぎ(1/2個)をお肉の全面にしっかり塗り、30分〜1時間、冷蔵庫で休ませます。

玉ねぎのプロテアーゼ(たんぱく質を分解する酵素)がお肉のたんぱく質に作用し、焼いたときにやわらかく仕上がるのです。時間に余裕があれば前日から漬け込むとより効果的ですよ。

 

1.玉ねぎの下処理|すりおろし+みじん切りを両方使う理由

それではシャリアピンソース作りを解説していきます。

シャリアピンソースの玉ねぎには、すりおろしとみじん切りの2種類を使います。
割合の目安はすりおろし3/4・みじん切り1/4です。

  • すりおろし:ソースのベースになる甘みとコクを出す
  • みじん切り:食感と見た目のアクセントになる

すりおろすときは、力を入れすぎないのがコツです。強くこすると細胞が壊れ、苦味成分が出やすくなってしまいます。やさしく、ゆっくりすりおろしてください。

 

2.炒めの工程|飴色になるまでの火加減

玉ねぎ(すりおろし+みじん切り)を弱火でじっくり炒めます。
目安は15〜20分。焦らず、飴色になるまで待つのがポイントです。

ここで火を強くすると、あっという間に焦げてしまいます。「思ったより時間がかかる」と感じるくらい、弱火を徹底してくださいね。

飴色になったら赤ワインを加えてアルコールを飛ばし、醤油→みりん→砂糖→酢の順に加えて弱火で煮詰めます。

 

3.仕上げのバターでコクを出す

火を止める直前に、バターを加えてソース全体に溶かし込みます。バターの脂肪分がソースにツヤとコクを与え、まろやかな仕上がりになります。

 

【手軽版】赤ワインなしで10分|家にある材料で作るシャリアピンソース

「赤ワインが手元にない」「もっと気軽に作りたい」という方向けのレシピです。工程を絞っても、おいしいシャリアピンソースが仕上がりますよ。


材料(2人分)

  • 玉ねぎ(すりおろし) 1個分
  • 醤油 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 料理酒(または下記の代用品) 大さじ2
  • 砂糖 小さじ1
  • バター 10g

シャリアピンソースの酸味は本来、赤ワインが担っています。
料理酒で代用すると酸味は控えめになりますが、玉ねぎの甘みと醤油・みりんの旨みが合わさり、まろやかなシャリアピンソースが完成します。

酸味が欲しい場合は、仕上げにお酢を小さじ1/2加えてみてください。味が締まります。


作り方

  1. すりおろした玉ねぎを耐熱容器に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する(甘みが出やすくなり、炒め時間も短縮できます)
  2. レンチンした玉ねぎをフライパンに入れ、弱火で3分ほど炒める
  3. 醤油・みりん・料理酒・砂糖を加え、弱火で2〜3分煮詰める
  4. 火を止め、バターを加えて溶かす

※レンジで加熱せずにそのままフライパンで炒めることもできます。その場合は弱火で7〜8分、甘みが出るまでじっくり炒めてください。


赤ワインの代わりに使えるもの

レシピでは赤ワインの代わりに料理酒を使用していますが、他にもこんな食材で代用できます。

食材

2人分あたりの分量

シャリアピンソースの味の特徴

料理酒

大さじ2

最も手軽。クセがなくすっきりとした味わい。酸味は控えめ

りんごジュース

大さじ2

フルーティな甘みが加わりまろやかに。お子さまにも食べやすい

バルサミコ酢

小さじ1〜2

独特の深みとコクが出る。少量でも個性が強いため入れすぎに注意

 

 

よくある失敗と、その直し方

シャリアピンソースがうまくいかない原因のほとんどは、実は玉ねぎの扱いにあります。


よくある失敗①「玉ねぎが苦くなった」

すりおろすときに力を入れすぎた、または包丁でみじん切りにした際に繊維を傷つけすぎたことが原因です。
玉ねぎを乱暴に扱うと、硫化アリルという苦味成分が多く出てきます。

すりおろしはやさしくゆっくり。
みじん切りは切れ味のよい包丁で、手早く細かく切ることを意識しましょう。

炒め上がって味見したら苦みが出ていた場合は、砂糖を少量加えて弱火でさらに加熱すると、苦みがやわらぎます。みりんを少し足しても同様の効果がありますよ。


よくある失敗②「炒めている途中で焦げた」

こちらは、加熱の火が強すぎたことが原因。
炒める際は、できるだけ弱火を維持しましょう。玉ねぎから水分が出ている間は焦げませんが、水分が飛んでくると急に焦げやすくなります。後半はこまめに混ぜながら加熱するのが安心です。

焦げてしまった場合は、玉ねぎから炒め直すのが確実ですよ。

 

作り置きに便利!シャリアピンソースの保存方法と日持ち日数

おいしく、栄養価も高いシャリアピンソース。冷蔵保存・冷凍保存もできるので、多めに作って保存しておくと便利です。

冷蔵保存(2〜3日)

冷めてから清潔な保存容器に移し、冷蔵庫へ。バターが入っているため、2〜3日を目安に使い切ってください。使うときは弱火でゆっくり温め直しましょう。

冷凍保存(約1か月)

保存袋に入れて平らに広げて冷凍しておくと、ソースを必要な分だけ折って取り出せます。
電子レンジ解凍もできますが、風味が落ちやすいので、使う前日に冷蔵庫へ移して自然解凍するのがおすすめですよ。

 

ステーキ以外の使い方|シャリアピンソースの活用レシピ

シャリアピンソースは、実はステーキ以外にもさまざまな料理に使えます。
ここでは、シャリアピンソースを使ったおすすめレシピを6つご紹介します。
平日のレシピにも活用してみてください。


① ハンバーグ

玉ねぎと醤油ベースのソースはハンバーグとの相性がよく、ファミレスでも「和風玉ねぎソース」として定番になっていますよね。

シャリアピンソースには赤ワインと酢が加わっているので、そこにさらに深みが出て、より大人の味わいになります。


② チキンソテー

鶏もも肉をカリッと焼いて、シャリアピンソースをかけるだけ。
玉ねぎの甘みと醤油の旨みが鶏肉の脂と合わさって、食欲をそそります。


③ 豚ばら肉の洋風煮物

豚ばら肉をシャリアピンソース(大さじ2〜3)と少量の水で炒め煮にして、じゃがいも・にんじんを加えてやわらかくなるまで煮込みます。

洋風肉じゃがのような一品。醤油ベースなのでごはんにもよく合います。


④ オニオングラタンスープ

シャリアピンソースをコンソメスープ(顆粒コンソメやブイヨンキューブをお湯で溶いたもの)で薄めて耐熱容器に注ぎ、バゲットとチーズをのせてオーブンへ。

飴色玉ねぎの工程がすでに終わっているので、通常より手軽に仕上がるのがうれしいですね。


⑤ シャリアピンソースパスタ

バターと絡めたパスタにシャリアピンソースをのせて、粉チーズをかけるだけ。

そのままでも十分においしいですが、ベーコンや炒めた牛ひき肉を加えると満足感が増します。


⑥ シャリアピンソース丼

ステーキを食べたあとに余ったシャリアピンソースは、翌日の丼としても活用できます。
温かいごはんにかけて半熟卵を添えるだけで、おいしい一皿になりますよ。

 

まとめ

シャリアピンソースは、丁寧に作れば、家庭でも本格的な味に仕上がります。
一度作り方を覚えてしまえば、アレンジが広がります。まとめて作って冷凍しておくと、忙しい日にもすぐ使えますよ。

シャリアピンソースを自分で作ると、工程のひとつひとつに意味があることを感じていただけるのではないでしょうか。玉ねぎを飴色にするまでの時間、赤ワインを加えるタイミング、バターで仕上げるひと手間——。

そして気づくのが、素材の大切さです。シャリアピンソースはシンプルなソースだからこそ、肉の質が仕上がりを大きく左右します。

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