寒暖差が生む極上のサシ。「雪降り和牛」とは?産地や調理方法も解説

寒暖差が生む極上のサシ。「雪降り和牛」とは?産地や調理方法も解説

あなたは「雪降り和牛」という名前を聞いたことはありますか?

雪降り?牛肉の表現によく使われる「霜降り」とは違うの?
雪が降る地域で生まれたお肉なの?
など、いろいろ疑問が湧いてくる名前ですよね。

実は、日本三雪に数えられる雪の名所・山形県尾花沢(おばなざわ)市で肥育されたブランド和牛なんです。
本記事では、雪降り和牛の名前の由来や特徴、価格、美味しい食べ方まで、じっくり解説してまいります!

 

 

目次

「雪降り和牛」ってどんなお肉?

山形県尾花沢市で生まれたブランド和牛

山形県の尾花沢市は、日本三雪と呼ばれる豪雪地帯です。
西に最上川、東に奥羽山脈を望む盆地で、夏は40度近く、冬にはマイナス10度以下になることもある、寒暖差が激しい地域でもあります。

尾花沢牛は、そんな尾花沢市の厳しい気候の中で肥育された黒毛和牛です。
その中でも、

  • 未経産雌牛(子牛を生んだことがないメスの牛)または去勢牛(肉質が柔らかくなるように精巣を除去されたオス牛)
  • 3等級以上の牛

という定義が設けられています。

尾花沢の牛は長い冬を生き抜くために、上質な脂を身につけて育ちます
そのため、尾花沢牛には旨みがギュッと凝縮されています。
きめ細やかなサシと、粉雪のようにふわっと軽やかなくちどけも大きな特徴です。

 

「雪降り和牛尾花沢」の名前の由来

そんな厳しい気候の中で育つ尾花沢牛の中でも、

  • 未経産のメス牛
  • 月齢32か月(日齢970日)以上

という長期肥育に成功した牛には、「雪降り和牛」の称号が与えられます。

月齢32か月と言われても、あまりピンとこない……という方もいらっしゃるかと思います。
では、雪降り和牛が高く評価される理由を、もう少し深掘りしてみましょう。

真冬には2m以上の雪に覆われる尾花沢では、大きな牛舎を建てることができません。
そこでこの地では古くから、体が大きく成長するオスではなく、柔らかい肉質が特徴のメスを多く育ててきました。

メスの牛のお肉は融点が低く旨みも豊かな一方で、繊細な健康管理が求められ、肥育するのがとても難しいのです。

ですが、肥育期間の長さが、肉の旨みに直結すると言われています。

黒毛和牛は月齢30か月を境に、オレイン酸の含有量が急上昇。
オレイン酸とはオリーブオイルやアボカドなどに多く含まれている、濃厚な旨みを作り出す成分です。
尾花沢牛においても、舌の上に乗せた瞬間ふわりと溶けるまろやかなくちどけが、旨みのグレードを引き上げています。

厳しい冬を二度も乗り越えた特別な牛こそが、「雪降り和牛尾花沢」なのです。

じっくり丁寧に育てられることで、お肉の繊維に入った雪のような美しいサシ。
そして、舌に乗せた瞬間ふわっととろける粉雪のようなくちどけ。
雪降り和牛という名前は、尾花沢の気候とこの牛の特徴から名付けられました。
畜産農家の方々の自信と誇りが感じられるネーミングですね。

 

「雪降り」と「霜降り」の違い

牛肉の表現として「霜降り」という言葉がありますよね。
「赤身肉の中に脂肪が散らばっている状態」を指します。

初めて「雪降り和牛」という名前を目にした時、「ん?霜降りではなく?」と思った方も多いのではないでしょうか。
前述の通り「雪降り和牛」は尾花沢牛のブランド名です。
美しいサシを、積雪量の多い尾花沢の気候になぞらえて表現しているのですね。

 

 

雪降り和牛を食べよう

雪降り和牛の価格

雪降り和牛の貴重さや魅力がわかったところで、気になるのはその価格ですよね。

部位と牛のランクによって価格は異なりますが、A5ランクのお肉の場合100gあたり3,000〜5,000円程度、A4-5ランクの場合は100gあたり3,000〜4,500円が相場のようです。

お祝いや感謝の気持ちを伝える時など、特別な贈り物にぴったりですね。
自分へのご褒美にもおすすめです。

 

雪降り和牛尾花沢の美味しい食べ方

■焼肉

まさに王道の食べ方ですね。
召し上がる前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきましょう。火の通りが均一になります。

また、ご用意があれば、網で焼くことをおすすめします。
塩胡椒を振って軽く炙り、わさび醤油をつけて食べると、上質な脂がわさびにトロッと溶けて絶品ですよ。
ホットプレートをご使用の際は、一度にたくさん載せず、1枚1枚味わいながら焼くのがおすすめです。

 

■ステーキ

厚みのあるお肉が手に入った時は、ステーキにして食べてみましょう。

塩胡椒を振って、なるべく焦げ目がつかないように、じっくりと焼いてください。
赤身の弾力と脂のさらりとした甘みを併せ持つ、極上の味が引き出せますよ。

雪降り和牛尾花沢は、粉雪のようにふわりととろける脂が特徴。
ボリュームのあるステーキも、飽きずに召し上がれます。

 

■ローストビーフ

時間のある方は、ローストビーフを作るのもおすすめです。

じっくり低温で火を通すことで、お肉の旨味がさらに凝縮される調理法です。
噛むたびに、ジューシーで濃厚な旨味が口に広がります。雪降り和牛の特徴である軽やかな脂の甘みを存分に味わえるでしょう。

温めても冷やしても美味しく召し上がれるのもまた、ローストビーフの特徴。
ソースの味付け次第では、ご飯にもパンにも合う一品ですね。

 

雪降り和牛尾花沢をさらに美味しく食べよう!和牛シャリアピンギフト専門店YU-SETSUのご紹介

ふわりととろける極上のサシ、雪降り和牛尾花沢。
せっかくなら、とことん美味しく食べてみたいですよね。
良いお肉を買うにしても、調理に自信がない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。


和牛シャリアピンギフト専門店YU-SETSUは、きめ細やかなサシと粉雪のようなくちどけが特徴の、雪降り和牛尾花沢のローストをご提供しているオンラインショップです。

厳しい気候の中で栄養たっぷりに育った雪降り和牛尾花沢を真空低温調理して、柔らかさと旨みを最大限に引き出しました
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